鎌倉の海、おやつとコーヒー
年末に鎌倉へ。
海を見て、おいしものを食べて、私の一年がんばった!無事に終われてよかった!という気持ちを噛み締めるのに、鎌倉は良い場所のような気がして、一足伸ばしてみた。
昨年鎌倉に一泊したこともあり、観光地ととらえずに、もう少し気軽な気持ちで行っても楽しい街だということに気がついた。私は焼き菓子とかスイーツが好きなので、そういう店も多いし、古くても綺麗に手入れがされた家を見ていて、気持ちがよい。街には活気があり、それでいて心地よい静けさもある。
足を運んでみたい店も尽きない。だから行くたびに、新規開拓一軒、絶対行きたい店一軒、そして海を見るというコースで巡るのが私の定番になりつつある。
駅についたのは11時少し過ぎ。いつも通り混雑する改札前。
私は鎌倉駅のトイレが混むのが嫌なので、よく戸塚駅で降りてそこのトイレをお借りしてから降り立つ。(突然のトイレ情報失礼します笑)
バスにするんと乗り込み、バス停岐れ道(わかれみち)で下車、1つ目の目的地へ。名前の通り、きれいなY字に別れた通りだ。ここまでの距離だったら、八幡宮の前を通って歩いていけたかなと思いつつ、今日はこの時間をカットしたかったので、贅沢にバスを使って正解だった。バスから八幡宮の参道にいる人を観察するのも楽しいし。
行きたかった店は、焼き菓子屋さん、「okashi nikaido」。食の趣味が合う会社の同期の子がマフィンが美味しいと言うので、気になっていた店だ。
店に入るとお客さんは誰もいなくて、ちょっと緊張。シンプルな白い空間に、木枠のショーケースがおいてあった。この日はたまたまお友達?の有機野菜の農家さんも野菜を持ち込んでいて、脇に綺麗な野菜が陳列されていた。

素朴でかわいいマフィンを4つ買ってみた。最近焼き菓子を少し多めに買って冷凍する技を覚えたので、少し多めに購入。なかなか来られないし、いいよね。今回はやめてしまったけどグラノーラも美味しそうで後ろ髪を引かれた。

野菜ブースも見ていたら、農家さんが野菜の説明をしてくれた。ブロッコリーの芯と蕪の間の子みたいで、甘みがありますよという説明に興味を惹かれ、どこか宇宙人にも見える野菜、コールラビを買ってみた。鎌倉でちょっとめずらしい野菜を見つけると、ついつい買ってしまう。実際、鎌倉の野菜は美味しいと思う。
私が入店してからお客さんが一気に来た。住民にも愛されてるみたいで、おじいさんが”あの”栗のやつはないのかな?と聞いていた。(「昨日で終わっちゃいましたー」と店員さん)
こんなお店が近所にあったら、おやつに困らないね。
同じ道をバスで帰り、江ノ電に乗って長谷へ。
このときに乗った江ノ電がラッピングされていておしゃれだった。

nonnonという服のブランドらしい。調べたら、フランスのエッセンスが感じられるベーシックなお洋服を作っているようで、鎌倉に住んでいる紳士淑女に響きそうなブランド。江ノ電に広告を出すなんて、目の付け所がいいな。

長谷では、以前から行きたかったけれどタイミングが合わなかった洋食屋さんへ。
ただ、訪れたのは12月29日。SNSもブログもない昔ながらのお店だったので、一か八かでお店まで来た。
おそるおそる近づくと、、営業中の文字が。
やった!

しかも、店内の窓際の端っこ、落ち着く席に通してもらえた。
メニューは最初からドリアと決めていたので迷わなかったけど、お皿がS Mサイズ用意されていて、サイズ見本を持って来てくれた。Sは私にはちっちゃく見えたのでMサイズを注文。

ドリアは中がケチャップライスになっていて少し甘味が感じられた。湯気が立つ熱々のドリアを洋食屋さんで食べられて嬉しかった。店員さんもきびきびしてて、良いかんじ。店主のおじいさんはコック帽をかぶって、赤いバンダナを首に巻いて、王道のコックさん姿。食べながらちらっと様子を見ていたときは、一生懸命お料理していたけど、お会計を終えて帰るときには、作業を止めて体ごとこちらの方を向いて、ありがとうございましたと声をかけてくれた。当たり前のことかもしれないけど、ちゃんと作業を止めてはっきり伝えた言葉って、響くものだなと思った。
お店を後にして、成就院へ向かう。歩いて10分足らずで入り口まで来れた。

今年1年、人の温かさに助けられたなぁ。ありがとうございます、の気持ちを込めてお参り。境内はひっそり、こじんまりとしていて、お祈りをするのに良い場所だと感じた。
帰りにも坂の上から海と白い波が見え、さらに清々しい気持ちになって坂を降りる。

道を歩いていたら、脇道の先に海が見えて、吸い寄せられるように向かった。

道の中ほどまで来て、ここからの景色がすごく好きだと気づいた。こういうときにカメラが欲しいのだよなと心の中でぼやきつつ、スマホで連写する。交通量の多い道だったので、ほとんどが車が往来する写真。その中で撮れた、お気に入りの2枚がこちら。


細い道を通り抜けると、海岸が現れた。

普段海を見ることがないので、突然海を眼の前にすると圧倒される。

聞こえてくるのは波と風の音ばかり。波が白い縁取りを作って生まれては消えていくのを眺めていると、呼吸が自然と深くなっていくのを感じた。
ずっと見ていられそうな海をあとにして、鎌倉駅へ戻ってきた。
最後は、鎌倉に来たら外せないカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュへ。
年末最終営業日だったので、混むのだろうとは予想していたけど、やっぱり列ができていた。50分待ってやっと入れたときは、店内の温かさが身にしみた。

このカフェのプリンパフェが好きだけど、今回は初めてワッフルを注文。コーヒーは、マスターズセレクトの「ホンジュラス・オスマンサス・ゲイシャ・シークレットハニー中煎り」。初めてのゲイシャは、とても澄んだ味をしていた。
ワッフルは、カリッともちっとしていて、キャラメリゼしたバナナがおいしい。まったく重たくなくて、ぺろっと食べてしまった。コーヒーもワッフルも、このために鎌倉に来てよかった!と思える味だ。

お会計をするときにマスターがにこにこの笑顔で、お高いコーヒーをご注文いただいて…と話しかけてくれた。2024年、ブラックコーヒーを美味しいと感じるようになったきっかけが、ここディモンシュだった。そのことをマスターに伝えてみると、「新しい扉開けちゃいましたかね〜」とおちゃめに返してくれた。常連さんだけじゃなく、見知らぬお客さんにも声をかけてくれるお店はいいなと思う。何度も来たくなる理由は、このマスターがいることも大きい。
まだお客さんが待っているようだったので、早めに店を出る。
外は、冬の夕暮れの澄んだ空気に満ちていた。人々がちょっと照れくさそうな、幸せそうな表情をしている年末の街の雰囲気が好きだ。
帰りの電車からは、滲んだ空気に一面のオレンジ色の空、その向こうに富士山がくっきりと見えた。幸せな景色をいくつも見た一日だった。
後日、okashi nikaidoのマフィンを朝ご飯に食べた。粉に全粒粉が入っているのか、素朴で優しい甘みがする。また買いに行けたらいいな。

鎌倉散歩記録、これにておしまい。
2024年お買い物ベスト3 〜気持ちをほぐしてくれるもの編〜
こんばんは。今日は暖かい大晦日でしたね。
私は家族がコロナにかかってしまい、急遽決まった一人での年越し。ちょっと寂しいけれど、その分、年の瀬に流れるゆったりと満ち足りた気持ちを味わおうと思います。
今年買ってよかったものベスト3をまとめたくなったので、発表します!
選んだ基準は、「気持ちをほどいてくれるもの。」
気持ちがぶち上げる!!というのとはまた違い、心がふっとほぐれるといったほうが近い気がします。
第3位:SMELLY 〈peel off gel polish〉〈gel nail LED light〉
第3位は、ジェルネイルです!今年、自分の誕生日の時期に初めてネイルサロンに行きました。ネイルって、自分にはちょっと背伸びしたものな気がして、あえて取り入れようとしてこなかったのですが、指先がきれいな色に染まっているのって、やっぱり心踊りますね。
しかし、予算の都合でサロンに通うことはできず。でも一度味わってしまったかわいいネイル、もう後戻りはできない...(笑)
マニキュアならそれまでも塗っていたけど、乾いたぞ、と思って家事をやり始めると、実は生乾きでがっかり、なんてことが多々ありました。
その点、ジェルネイルは仕上がりも綺麗で硬化させるのも短時間とのこと。しかし、オフするのに時間がかかるようで、自分には無理そうだなと諦めていました。
このジェルネイルは、たまたまアーバンリサーチのお店に行って見つけたもの。
色のラインナップがアースカラーが多くて、私の服にも合わせやすそう〜と思って眺めていたら、「お湯で簡単にオフできる」と書いてあり、即決。

ジェルネイルを硬化するためのライトも購入。

親指は向きが違うので単独で。
かわいくデコるスキルはないので、一色塗るだけ。
でもそれだけでも、好きだなと思う色が常に視界に入るのはきゅんとしました。

acerolaのほうは、透明感がある色で、一度塗りだと、かわいいアプリコットオレンジ、二度三度と重ねて塗ると、重たくなりすぎないレンガ色になりました。(写真がなくてごめんなさい。)
塗ってから4〜5日目くらいで、お湯でオフする前にぽろっと剥がれてしまうこともあったけど、気軽に塗れることを重視したのでそれでも私には十分でした。憧れのジェルネイルを始められてよかったな。
第2位:ホカホカになる入浴剤
私はお風呂が好きです。というより、湯船に浸からないとうまく疲れが取れない。
今年の冬は、身体が楽になり快適に過ごせるなら、少しくらい課金をしようというモットーがあり、お風呂で身体の疲れや冷えがより癒やされれたらいいなと思い、入浴剤を入れることが増えました。
冷え対策の観点で使ってよかった入浴剤は2つ。1つ目は、ちょっと高いバブ。
何種類かあるけど、私はこのオレンジ茶色のパッケージの<メディキュアほぐ軽スッキリ>が一番好き。これを入れると、温泉に入ったあとの身体が芯から暖まる感覚があります。肩こりがひどい日にも入れていました。
ちょっと高いけど、マッサージに行くよりは安いからよし。これを入れたお風呂に入り、ちょっとストレッチして寝た日は、だいぶ疲れが取れました。
2つ目は、「よもぎのお風呂」
乾燥よもぎが不織布みたいな袋に入っていて、丸ごとお風呂に入れるとよもぎのいい香りがします。これはバブよりさらに高いので、ここぞというときに...。

温まることもさることながら、使い終わったよもぎパックの水気を絞って電子レンジでチンし、目に当てるといいよと説明書きがあり、やってみたところ気持ちよくて10秒位で寝てました(笑)よもぎの香りともに目元がじんわりほぐれて、最高です。
第1位:Re:CENO ポータブルライトSIENI
一人暮らしを始めてから、部屋全体は明るいのに、手元だけ暗くて不便だなと思うことが多々あり、今年はライトを購入しようと色んなお店で探していました。最終的に選ばれたのが、こちらのライト。

お値段は3万円近くで安いものではありませんが、夜の部屋の雰囲気が柔らかくなり、居心地良くなりました。
一番に魅力を感じたのは、コードレスで使えること。充電の時だけコードを使いますが、ベッドサイドで携帯を見たり、本を読んだりする時はベッドサイドに持っていき、ご飯を食べる時はダイニングテーブルに持っていき…。場所をあちこち変えて楽しめます。
つまみを回して、光量の段階も簡単に調節できます。

夜の食卓の写真も、このライトを置くことで温かみを感じて、いいかんじ♪

ライトを選ぶときに、作業机に置くようなただ明るい光が出る照明ではなくて、インテリアとしてかわいいものがよかったので、その希望も満たしてくれました。置かれている空間もなんだかいいな〜と眺めてしまうことがあります。
スタンド式ライトもも迷ったけれど、一人暮らしで存在感のある家具を買うのはちょっと勇気が出ず…。同じように思っている人がいたらこのライトはとってもおすすめです。
商品ページ
https://www.receno.com/fllighting/sieni-tl.php
ブログを書くのに意外と時間がかかってしまいました。
早くお鍋を作らないと紅白に間に合わない。

大江戸骨董市、行き着くところは隅田川。
大江戸骨董市へ飾り皿を見に行く
12月1日(日)大江戸骨董市に行ってきた。
当初の予定は隅田川に直行して、川辺かカフェで読書しようと思ったけど、電車でインスタグラムを見ていたら、フォローしている北欧食器屋さんが出店しているのを見つけ、えいっと目的地変更。
有楽町駅からすぐの会場だからわかりやすい。

大江戸骨董市は、毎月2回隔週日曜日に開催されている。私は今回初めて行けた。
「大江戸」それでもって「骨董市」という響きから、陶器や工芸品や着物がメインなのかと思っていたけれど、ヨーロッパや北欧のアイテムを扱っているお店もたくさんあって、かわいいもの好きな女性はきっと楽しいんじゃないかな。

他のブースも気になりつつ、いちもくさんに、お目当てのVintage食器屋さんPIPPURI(ピップリ)のブースへ。

私は昨年からARABIAのBotanicaというシリーズのお皿を、壁に飾るインテリアとしてほしいと思っている。(写真では真ん中あたりにあるよ。)ただ、それなりにお高いのと、ちょっとやそっとの「ほしい」気持ちでは手を出してはいけない気がして、まだ買えないでいる。
この日も気になっていた柄が売り切れていたので、見るだけにすることに。
いつか、まさにこれだ!というタイミングで出会ったときか、自分の誕生日とか、思いで残る瞬間とともにお迎えしたいな。
骨董市だから、おそらく新品のものよりお古(ヴィンテージといったほうがよいのか)が多いのだろうけど、やっぱり、見ていてかわいいなと思う。
新品のきれいなものにはないポップなかわいさとか、微妙な色合いとか、図柄の珍しさとか。
こんな都心のアクセスの良いところで、ヨーロッパの蚤の市のような素敵なマーケットが開かれているのに、今の今まで知らなかったとはもったいない。
個性的なもの、唯一無二なものがほしくなったら、また宝探しに探しに来ようかな。

秋の終わり、冬の始まりを目の当たりにした気分。

レンタサイクルで隅田川へ
一通りブースを見て満足したので、今日の当初の予定であった隅田川に行くことに。交通手段は、自転車を選択!
東京、有楽町のあたりから隅田川方面へ行くのに、天候が極端に寒いor暑いときでないかぎり、レンタサイクルで行くのはとてもおすすめ。
川に近づくのに比例して、ビルの高さも下がっていき、個人商店が多くなったりと、街の雰囲気が変わっていくのがよくわかる。
電車に乗ってしまうと、街から街へ、点と点でしか繋がらないけど、街自体が魅力的なところでは、自転車(もしくはバス)で移動するのが好きなのだ。
レンタサイクルは、赤い自転車の「ドコモバイクシェア」。
使いたい日の前にアプリを事前にダウンロードしておけば、クレジットカードの登録も完了するので、当日乗る直前に自転車をアプリから予約して、解錠して乗り捨てるだけでOK。
電動自転車だから、楽々こげるのも良いのよね。
大都会を自転車で颯爽と走るのはすごく気持ちがいい。
日本橋三越が立派できれいだったな。
20分ほど走って自転車を乗り捨て、人形町・浜町エリアのブーランジェリーDiango(ジャンゴ)へ。

私はおやつ用のパンを物色。ここのパンはどれも美味しいので、迷いに迷う。
(今思えば、頻繁には来られないので、厳選せずとも多めに買って冷凍してもよかったかも。)
そして、向かいのコーヒ屋さんSingle O Hanacho でカフェラテをテイクアウト。
さあ、準備は整った。右手にパン、左手にコーヒー。最高だ!
うきうきしながら隅田川へ。
早く川を見たくて食べたくて、気がつくと小走りになっていた。

3年前に初めてジャンゴに来てから、隅田川が歩いてすぐの場所にあるので、
ここで食べるコースが密かなお気に入り。


川沿いのベンチを確保し、Single O Hanacho のカフェラテを一口。
今年はコーヒーの味の違いが以前より分かるようになったと思う。カフェラテも、前は大体どこで飲んでもおいしいかまずいかくらいの違いしか分からなかったけど、ここのカフェラテは、エスプレッソに甘みも感じられて、とても美味しかった。

とろっとした柿にドライフラワーの金木犀がのっていて、口に入れたときに良い香りがするパン。生地がさくさく、デニッシュ生地だけど、くどくなくてペロッと食べてしまった。
目の前が川だと、なんだか気分がゆったりしてくる。
川の流れるように、色んな雑念も流れていくからだろうか。
しかし両サイドにカップルが座って、ちょっといたたまれなくなり、対岸のベンチに移動。

持ち帰ろうと思ったもうひとつのパンも食べてしまった。
このあんぱん、甘さがかなり控えめのあんこが練り込まれて、真ん中にあんが偏っていないのがよかった。バターも入っていて、とっても美味しい。書いている今、また食べたい。

バターが生地の中に固形の状態で入っているけど、焼いて溶けないのだろうか。どうやって作っているのか気になる。
このあと本を読み始めたけれど、30分ほどで寒くなってきてしまい、帰ることに。冬の隅田川でゆっくり日向ぼっこするには、午前中〜15時くらいがいいかもしれない。

空の低い場所がセピア色に見える冬の夕刻。
橋の水色が額縁のよう。だとすると、スカイツリーは中の絵かな。なんだか現代の浮世絵のような。
アイフォンで画質がいまいちだけど、もう少しきれいな画質だったら、この外国人2人組に写真を見せてあげたかった。
This is a picture of the beaufiul tower and two beaufiful travelers!とか、言ってみたい。
胡桃堂喫茶店とくるみさん
胡桃堂喫茶店のことをブログに書こうと思い、下書きを放置してはや半年。
季節ごとに変わるデザートのことをメインに紹介しようかと思っていたけど、今日久しぶりに行ってきて、書くことを少し変えたくなった。
胡桃堂喫茶店がある国分寺駅までは、1時間以上電車に乗らなければいけない。
なかなか遠い。
それでも私は、ここに来たくなる。

足を運ぶ理由の1つ目が、定食とデザートが好きだから。
2つ目が、店員さんのおもてなし精神のある優しい接客が好きだから。
3つ目が、考え事を整理するの場所として、この喫茶店が一番落ち着いて集中できるから。
煮詰まってこんがらがった悩み事たちをこの場所で整理したいなと思っていたところ、11月から里芋と鮭の豆乳グラタン定食が始まりますよとインスタグラムを見た。これは、行かなあかんとやって参りました。

一人で胡桃堂喫茶店に来るときは、窓際の席が一番好きなのだけど、
運が良いのか、店員さんが配慮してくれているのか、「この人は、煮詰まった悩みを窓際で悶々と考えたい顔をしているぞ」とばれているか、いつも窓の席に通してくれる。
店内は、静かすぎず、でもがやがやしすぎず、お客さんの層も様々で、夕暮れのおしゃべりみたいなゆったりした時間が流れているので、どこの席でも一人が心地よいのだろうけど。
自分に向き合いたいときに、やっぱり窓際に通してもらえるのはありがたいです。

グラタンのベシャメルソースは里芋のとろみと豆乳だけで作ってるんだって。
小麦粉と牛乳無しでくどさがなく、手が込んでいる。
白味噌と昆布出汁の味噌汁もじんわりほぐれる。美味しいお味噌汁ってごちそうになる。
あとね、今なら季節のデザートがかぼちゃのプリンで、これがとっても美味しいのです。深まる秋に身をゆだね、口も心もホクホク、ホクホクとしてくる。

実は、昨年の同じ時期にも、人生の壁にぶつかって、ここに来た。
そのときに救われたのが、お手紙コーヒーというもの。
これは、自分の悩みや、誰かに聞いてみたいことをはがきの上半分に書いて、自分の住所も書いてお手紙コーヒーの棚に並べておく。(住所部分には個人情報保護シールを貼るよ)後日、違うお客さんが返事を書きたいはがきを選んで、店員さんに渡し、返事が書かれたはがきを自分宛てに発送してくれる、というシステム。
発信者(私)は、返事をくれた誰かに向けてお礼としてコーヒーを一杯おごるのです。
昨年私が書いたはがきにお返事をくれたのが、”くるみさん”だった。
私はきっとあなたより50歳以上年上だと思います。
人生50年長く生きてきましたが、今でもいろんなことに悩んでいます。ただひとつだけ言えるのは、その時その時で悩んで考えて、そして何かを選んできたということです。選んだ時は その時点では、ベストと思って決めたんだと思います。で、今がある。ひとつの人生があります。明日は来ます!!
2023年10月4日 ごちそうになたくるみより。
P.S 前に進まないで立ち止まっているのもひとつの選択です、しばらく立ち止まっている時間も大切です。
お会いできませんが、リスさん、あなたのことが気がかりです。遠くから応援しています!!良き人生を!!コーヒーをありがとう!!
励ましの言葉がほしいと書いた私に、お返事をくれたくるみさん。
このはがきは、今も私の手帳に入っている。
このメッセージを見ると私はいつも泣いてしまう。一年たった今でも私は前に進んでいるのかいないのか、わからないような毎日だけど、
会えない他者を応援してくれる心が、この世界のどこかにはあるのだなと思うと、
心が震えずにはいられないのだ。
このお手紙コーヒーが、今日私が行ったときにはなくなっていた。
どこか寂しい気持ちになった。今日またお手紙コーヒーやろうかなと思っていたから。
一人でいたとしても、「みんな誰かの声を聞きたがっているんだな」と感じる一瞬の交流があるかないかって、だいぶ大きい違いだと思う。お手紙コーヒーがなくなってしまったことは残念だけど、くるみさんみたいな大人がどこかにいることは私の救いになったし、誰かの心に触れるような体験は、これからも自分から探していけたらいいなと思うのです。
また物思いにふけりたくなったら、胡桃堂喫茶店に行こうかな。
スリランカ料理、驚きの連続。
お盆休みの最後の夜に食べたスリランカ料理が忘れられない。
ある日の夕食の数時間に過ぎないのに、一瞬で日本を抜け出して旅に来たみたいな、夏の一夜。
この夜訪れたのは、四谷にあるレストラン【BANDARA LANKA(バンダラランカ)】。
あまり馴染みがないスリランカのカレーを出してくれるお店らしく、以前から気になっていた。南インドカレー屋さんで見かけるカレープレートなら食べたことあるから、そんな感じかなと思って行ってみた。私にとっては、初めてのスリランカ料理。
四谷駅を抜けて住宅街を歩く。
お盆休み最後の夜は、来たるべく労働の日々に備えてみんなお家にいるのか、街はひっそりとしていた。心細さもあり、けれどもいつもと違う街の様子に、ちょっとだけ胸が高鳴る。
来てびっくり。お店は、木が生い茂る教会の跡地みたいな建物だった。

重厚な木製の大きなドアを抜けると、修道院のような回廊と小さな中庭が続く。こんな店構えなので、敷居の高いちょっと独特な店なのかなと思っていたけれど、お店の方はとびきりの笑顔で迎えてくれて、安心した。
レストランの中に入ると少し雰囲気が変わって、ヨーロッパの老舗ビストロみたい。日本とは思えない空間に飲み込まれ、自分が四谷にいることは忘れかけていた。
まずは、セイロンティーレモネードを注文。

付け合わせと、カレー2種と、副菜を組み合わせて選ぶのがおすすめの食べ方ですと店員さんが説明してくれた。めちゃくちゃ迷ってしまった〜全部食べてみたいもん。
選ばれたにんじんサラダ。

カフェで食べるようなキャロットラペに見えるけど、結構違う。ベースはレモンを使った軽い酸味のある味だけど、カツオ(うろ覚え)とココナッツが入っていて、どこか乾物を使った日本のお惣菜にも近いような味わい…。そう、切り干し大根のような。
シャッキリ、旨味あり。無限に食べられる味。これ好きだ。
さばのコロッケも美味しい。(ソースは激辛注意)

カレーも来た。


一皿に盛り付けて、カレープレートの完成。

すべてをちょっとづつスプーンですくって、一気に食べる。
香辛料の香り、豆のしっとりほくっと甘い食感、あ、やっぱり辛い、そして苦みもある???様々な刺激に脳内処理が追いつかず、ただただ美味しい。
インドのカレーとは使われているオイルや香辛料が全然違うんですと、店員さんが言っていた。スパイスで食欲を司る神経が刺激されたのか、普段なら食べられない量のお米を平らげてしまった。
これは体験しないとわからない、魅惑のカレーだと思う。
最後はカルダモンとシナモンのプリン、セイロンティー。

普通のプリンを食べたい人には注意な味かも…笑 スパイスの香りと味がガツンと来る。
カルダモンが好きには嬉しいデザートだ。

教会跡地のように見えたお店だけど、古い建物の再利用ではなく、このお店をオープンするために建てられたのだそう。
壁一面に描かれた大きな絵の中に天蓋(てんがい)が描かれていて、お店と風景が地続きになっているように見える。ここは、スリランカの田園地帯に立つ回廊のレストランなのかなぁ。

静かで心地よい時間が流れるレストラン。
眠っていた食欲を目覚めさせる不思議で美味しい料理。
お酒は飲んでいないはずなのに、
ふわふわした夢の中みたいな夜。

4年前の奈良の記憶

こんばんは。
短い大人の夏休み、明日で終わっちゃうな〜、働きたくないよ〜〜。
私は今日、久しぶりに自転車を漕ぎました。
職場の最寄り駅から会社までの5分にも満たない距離を歩くにも、一応日傘をさす私なのに、今日はコメダ珈琲に行くために、サウナみたいな野外を往復20分の移動。
エアコンの効いた快適な室内でゴロゴロしてばかりいることに物足りなさを感じて、
高校生までの夏休みの汗ばむ感覚を思い出したくて、あえて日差しの下に出てみたのだ。
サングラスにアームカバーをして、田舎の道をちゃりんこで走る自分は、我ながら年齢不詳な出で立ちだった気がする…。
半年くらい前まではブログを楽しんでいたけど、WEBスクールに入会して、課題で書く文章の筆が進まなくなってしまいました。
うまい文章、構成がしっかりした文章をつくろうとしたら、自分の持ち味というか、
思うままに言葉を重ねる面白さがいつの間にか消えていて、課題にいやいや取り組む学生みたいな気分になってしまった。
そこで思い切ってWEBスクールは休会し、ブログを再開。
今日書くことは最近のことじゃないけれど、ブログ復帰記念ということで。
今年の夏も美味しいものを色々と食べました。
それらを記録しておきたい気持ちもあるけれど、今日、自転車をこぎながら入道雲を見ていたら、思い出されたのは最近のことではなく、4年前に奈良に一人旅に行ったときのことだった。
コロナ禍で、しかも猛暑で、がらんとした奈良の街。
楽しいけれど、ちょっと心に影がかかっていた、孤独な24歳の旅。
その土地の名物や、ちょっといいものを食べるのもいいけれど、
レストランををわざわざ探すのもちょっと疲れてしまって、JR奈良駅1階のうどん屋さんでささっとお昼を食べることに。

いろんなご飯を食べてきたのに、4年前に食べた有名店でもなんでもないお店(ごめんなさい)の肉うどんの味を今でも覚えている。
薄切りの美味しい国産牛の旨味が滲み出たお出汁。
空っぽのお腹に染みないわけがないよね。
食べるものがなくて、お腹が空いている時にちょうどいい場所にある
ごはんやさんって、砂漠のオアシスみたいなのかもしれない。
そしてかき氷。
今まで食べたかき氷の中で、ここを超えるかき氷はないと思う。
この前も有名店で食べたけれど、私の中のベストはここ、よしの舎の氷あずき。

一人感動しながら食べた記憶がある。
氷がふわっとして雑味がなくて、あずきがたっぷり、ほくほくしていて、ミルクのかかり具合がちょうどよい。
たしか女性の店主さんだった。
すごく小さなお店だったけど、数年後も味を覚えている人間がここにいますよ〜と伝えたい。ファンです。
私がまた食べに行ける時まで、どうか、頑張ってほしい。
本場のアフタヌーンティーを味わおう!【人形町・Tiny Toria Tearoom】
少し前になりますが、私と同じく美味しいものに目がない友達がアフタヌーンティーを予約してくれました。なかなか予約が取れないお店らしく、とてもラッキー!
アフタヌーンティーというと、ホテルで提供されるものを思い浮かべる方が多いと思いますが、今回紹介するTiny Toria Tearoom(タイニートリアティールーム)は、そのイメージとは少々異なった東京の下町、人形町の甘酒横丁にあります。(甘酒横丁)甘酒横丁っていい名前。
私、このエリアが結構お気に入りなのです。江戸商人たちの自由闊達な空気感がそのまま残っているようで。甘酒横丁も有名なたいやき屋さんや、お寿司屋さん、蕎麦屋さんなどが軒を連ねていて、気分はすっかり江戸庶民!
本場のアフタヌーンティー、ここにあり。
江戸庶民の気分に浸ったところで、いただくのはアフタヌーンティー(笑)
有名なホテルのアフタヌーンティー(通称:アフヌン)に行ったことのある私でも、タイニートリアティールームのアフヌンは味わっておいて損は無いと思います。
日本のホテルで提供されるアフヌンは、スイーツがとても繊細で華やかですよね。
でも、私が求めているのは、華やかさや品数が多いものではなく、サンドイッチとスコーンが必ず入った「王道スタイル」であること!(もちろんホテルのも憧れ。)
そしてティースタンド最上段に載せられたスイーツも、できることなら、イギリス伝統のものを食べてみたい…!
実はその全て、Tiny Toria Tearoomで体験できるのです。
意外と、この王道スタイルで、ちょうどいい量をお手軽なお値段で提供してくれるお店は少ない気がします。ここ、重要!
店内の雰囲気は、イギリスのティーカップアンドソーサーや、食器類がたくさん飾られていて、すごくかわいい。

壁紙も小花柄だし、ガーランドまでかかっている…!
なんだか、イギリス人の女の子の”かわいい”が詰まったお部屋にお呼ばれした気分。

まず最初にカップアンドソーサーと紅茶のポットが運ばれてきました。

Tiny Toria Tearoomの一番豪華で品数が多いコースが、「季節のアフタヌーンティー」で、その提供期間外にしか頼めないコースがカジュアル・アフタヌーンティーなのです。

まずはサンドイッチから。
食パンで作るサンドイッチ、自宅でも丁寧に作ると美味しいけど、なかなか懇切丁寧に作る機会も時間もなく…。なんてこと無いように見えるサンドイッチの美味しさの底堅さを感じました。キュウリのサンドイッチは、イギリスのアフヌンの定番ですね。
そして初体験だったのが、コロネーションチキンのサンドイッチ!少し甘みも感じるマイルドなカレースパイス風味のチキンは、エリザベス女王戴冠のお祝いメニューだそう。こちらがとても美味しかった。日本ではなかなか再現しているお店も少なさそうな、伝統的なメニューがいただけて嬉しい。
スコーンは、プレーン一択。
わたくし、スコーンはプレーンが一番美味しいと信じております。

いちごジャムか、自家製レモンカードが選べて、私は今回レモンカードにしてみました。

Tiny Toria Tearoomのスコーンが、今まで食べたスコーンで一番好きでした。
甘すぎず、外側は程よくガリッと、中はしっとりとしていて。
王道を追求した結果、一番美味しい形がこれですと主張してくるかのような一品。ものによってはぱさつくこともあるお菓子ですが、食べ飽きないシンプルさがこのお店の自信の現れですね。爽やかなレモンカード(レモン、バター、卵でできたレモンスプレッド)とクロテッドクリームもたっぷり載せて、至福の味わい…。
スコーンだけをテイクアウトで買いに来ているお客さんもいたのが、うなずけます。
最後に、最上段のケーキ。
お店のキッチン前の棚に並んだ6〜7種類のケーキから一つ好きなものを選んできました。悩んだ挙げ句、友人はヴィクトリアケーキ、私はコーヒー・ウォールナッツケーキを。

こちらのケーキもイギリスでは定番のメニュー。スポンジ、クリーム共にコーヒー味で、バタークリームも甘すぎず食べやすい。(きっとイギリスのはもっと甘いのではなかろうか。)
生クリームを使ったケーキのような華やかさはないけれど、寒い日に温かい紅茶といただくのにぴったりなケーキでした。
最後に

18〜19世紀のイギリスで、裕福なご婦人方がおしゃべりに花を咲かせつついただいたことから、ステータスとして流行したアフタヌーンティー。
今日ティー文化の根付くイギリスでさえも、一式揃ったアフヌンは特別な時に食べるものだそう。(たしかに、あんな豪華なものを日常的には食べられないよね。)
たまにはちょっと贅沢に、本場イギリスのアフタヌーンティーで優雅なお茶時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
Tiny Toria Tearoomのホームページ