”サンドイッチを一からちゃんと作りたい”欲
私は定期的に、雑誌や料理本、SNSで見かけたレシピをめちゃくちゃ作りたくなるスイッチが入る瞬間がある。いざ作ろうと思ったらうきうきしてきて、その日の仕事もいつもよりちょっと頑張れちゃう。
外食のご飯もいいけれど、毎週ごとに行っている金銭的余裕もない。
それに、受け身で楽しむばかりでなくて、ご飯を作る過程をエンターテイメントとして楽しむ時間も大好きだ。
電車の中で、北欧暮らしの道具店のコラムを見ていたら、【ごきげんサンド】という特集記事が目に入った。第一弾は定番のサンドイッチと題して、レタス、トマト、ハムなどが入った、たしかに定番といえる具材のレシピが紹介されていた。
【ごきげんサンド】01:おいしさの秘密は重ねる順番。とろっと卵とチーズが嬉しい「定番サンドイッチ」 - 北欧、暮らしの道具店
素敵なエプロンをつけた料理家の小堀紀代美さんが、手慣れた感じでレタスやトマトにぱらっとお塩を落として、最後に手でぎゅっとプレスして完成したサンドイッチの写真はそれはそれは魅力的で、この写真を見た瞬間に、「よし!これを作ってピクニックに行こう!」と、いとも鮮やかに週末を彩る過ごし方をひらめいた。
今回のブログはサンドイッチ作りと併せてピクニックの記録も書いてみたので、そちらもお楽しみくださいね。
作ってみよう。
ピクニックの場所は自宅から少し離れたところなので、寝坊してなるものかという使命感で朝はちゃんと起きたぞ。
出発進行!
本日ピクニックに選んだ場所は・・・「渡良瀬遊水地」でございます。
この日は実は平日だったので、駅から歩いて同じ場所に向かうであろう人は、私以外ほとんどおらず・・・自由奔放に見知らぬ所へ来てしまったよという、不思議な背徳感と高揚感。
この先に埼玉、栃木、茨城にまたがる道の駅があって、そこでレンタサイクルしたよ。
渡良瀬遊水地はこの道の駅のすぐ横。かなり敷地が広いので、ランチの定位置探しを抜かりなく行うため、自転車というアイテムを得て身軽になった。
本格的なサイクリストが後ろから通り越していく中、私はふつーの自転車でひた走る。
そう、意外と私はたくましいところがあるのだ。
今日はここに決ーめた!
ひた走ること50分(走りすぎ)。ついに理想的なランチの場所を発見。
川や湖が見える場所や、バーベキューできる広場のほうが休憩場所としてはメジャーだったけど、今日は心ゆくまでピクニックを楽しむため、ひと目のつかない場所を選んだ。
「カゴいっぱいにベリーをつんで、家に帰ってジャムを作る」
小さい頃、母に読んでもらったスウェーデンのエルサ・ベスコフさんの絵本や、北欧やバルト三国を舞台にした小説に出てきた、こんな場面。このシーンに昔から本当に憧れていて、今もぼんやりとした夢の一つとしてある。こうしてかごにサンドイッチを入れてきたのも、この憧れからくるもので、お気に入りの布を被せておめかししたカゴを持つだけで、自分がどんなところにも行ける少女のような気持ちになってくる。
トマト、ハム、チーズ、卵、レタスの層がきれい。
我ながら惚れ惚れしちゃった。
レシピではクッキングシートでお店みたいに包むやり方を紹介していて、少し難しかったけど、見た目もきれいだし、食べやすかった。
食べ終わったあとは、本読んだり文章書いたり昼寝したり、気ままに過ごしました。
なんだか、自分が世界から取り残されたような感覚。
普段人目を気にしている生活から切り離されて、草むらをぼーっと眺めていたらとてもいいリフレッシュになりました。
冒険の翌日
6枚切りの食パンとその他の具材が余っていたので、次の日は朝ごはんに全く同じものを作ってみた。
この日はいつものテーブルじゃなくて、窓の外(といってもきれいな景色とかではないのだが・・・)を眺めながら食べて、また少し新鮮な気分を味わえたな。
こうして、日常を非日常に変える瞬間は楽しいし、自分でもこんなことできたんだと嬉しい発見。あまりお金をかけなくてもこういう楽しみもあるのだよな。
生活の中で、ある一日を自分なりの工夫で目一杯楽しんで、多くのことに感動して、次の活力にしていくサイクルを生み出せているという実感が、私の生きる活力かも。
サンドイッチとピクニックから話が広がってしまったけど・・・
こんなふうに、生活をより豊かなものに変えていく視点をこれからも大事に、そして多くの人に発信できたらいいな。