梅雨真っ只中でも、この前の土日は2日連続で珍しくいいお天気でしたね。
私は開放的な気持ちになれる夏が好きなので、これから夏本番が来るのが楽しみです。(と、涼し気な発言をしていられるのも今のうち。それでもやはり夏は好き。)
私の中で梅雨のイメージカラーって、紫陽花を連想させるブルーや紫なんだけど、今お部屋に飾ってある今月の壁掛けカレンダーは、さくらんぼの絵。
赤って、可愛いですよね。真っ赤なチェリーの絵があると、梅雨時で薄ぼんやりとした部屋も華やぐような気がする。
そんなわけで、今、さくらんぼが季節の旬でもあり、私の中でも旬なわけです。
今回ご紹介する代々木上原のBIEN-ETRE MAISON(メゾンビヤンネートル)は、
BIEN-ETRE PATISSERIE(パティスリービヤンネートル)というケーキ屋さんから分家した、パフェが看板商品の店内飲食が楽しめるカフェ。
ここのパフェについて、まず一言言っておくことがあるとすれば、
「パフェって甘くて、量が多くて、最後まで食べられない」「パフェ、高い」(笑)
と思っていらっしゃる方に、ぜひ一度食べていただきたいということです。
パフェ、いや、スイーツの概念が変わるのではないでしょうか。
こちらのパフェは、私が大学生の頃初めて行ったのですが、その味を忘れられず。
気分を上げたいとき、華やいだ気持ちになりたいとき、「あそこのパフェ、食べに行きたいな。」と思い出すのですよ。
さあさあ、あまりにも好きすぎて前置きが長くなってしまいました。(そして今回だけなぜか敬語になってますね。)
ちなみにパフェは月替わりなのですが、驚くべきことに、次の年は昨年の同月とはまた違ったパフェを提供されているのです。どの月も季節の果物を主軸として、その果物に合う素材を使用しているのですが、そのかけ合わせが何通りにも及ぶので、使う果物は同じでも、全く同じパフェに巡り合うことはありません。
その果物には何が合うのか、きっと日々探求されているのだと思いますし、その探究心が「こう来たか!」と思わせるパフェを生む、というわけであります。
今月6月のパフェのテーマは、
「チェリー✕赤紫蘇✕キャラメル」
この想像できない組み合わせ、今回も未知の世界へいざなわれそうではありませんか。
は〜〜〜〜。美麗。完璧だ。
ピンクのグラデーションに、グリーンのアクセントカラー。かわいい色合いだけど、アメリカンチェリーの深いレッドは貴婦人が身にまとう宝石のようじゃありませんか。
複雑な構成をすべて理解できたわけではなかったけれど、
まず印象的だったのは、チェリーのジェラート。赤ワインがふわりと香り、甘さは控えめな大人の味わい。生のチェリーと一緒食べると、フレッシュさの中に芳醇な香りが広がります。
その下の鮮やかピンク色は赤紫蘇のシャーベット。ここに紫蘇?と思われるかもしれませんが、デザートとして変に浮いてしまうことはなく、さっぱりとした味わい。
さらにその下には、キャラメリゼしたパリパリのお菓子(これ以外に形容できず・・・)、キャラメルジェラートと続きます。
キャラメル味のものって甘さが強いイメージなのだけど、このジェラートは苦味と甘さのバランスがちょうどよくて、くどさがない!むしろ、このキャラメルジェラートがあることでパフェに奥行きが出てくるような。
前半で、爽やかで可愛い一面を見せられた後に、がらっと違う一面を見せてくる小悪魔な(?)キャラメル。
最下部は、生のチェリー(程よく酸味が感じられるようバルサミコでマリネされていて、芸が細かい!)、梅酒などのゼリー、ピスタチオの粒&なめらかなソース、ブランマンジェ(パンナコッタのようなミルキーなプリンのようなやつ)が敷かれていて、
何がすごいって、口にするたび、同じ味わいになることがないのです。
次の一口はどんな味わいなんだろう?と最後まで期待させてくれるパフェ。
爽やかな印象に始まり、キャラメルが出てきた途端、ミルキーでほろ苦いベールに包まれたチェリーが違った魅力を放ち始め、そこに、ピスタチオや梅酒のゼリーが加わることで、何層にも広がる新しい世界。
もはやパフェの域を超え、交響曲を聴くような、あるいは上質な舞台を鑑賞しているような体験に思えてしまう。これはもう一つの芸術作品とも呼びうるではないでしょうか。
6月のパフェはかなりおすすめですが、今月でなくても自分の好きなフルーツが主役の月に訪問するのもいいですよね。気になった方は今後もチェックして見てみることをおすすめします^^
いただいた後に、思わず目を閉じてしまう・・・。(私だけか)
そんな余韻をぜひ皆様にも体験してほしいです。